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【栄養応援アイスのはなし】薬局の冷凍庫に、アイスがある理由【第1回】


ノムラ薬局のいくつかの店舗には、小さな冷凍庫が置かれています。中に並んでいるのは「栄養応援アイス」。医薬品卸のティーエスアルフレッサと、ヨーグルトでおなじみのチチヤスが一緒につくった、薬局でしか買えないアイスです。

処方せんを出して、お薬を受け取る場所に、どうしてアイスがあるのでしょう。

その理由を、日野市立病院前店の薬剤師・牧さんと、豊田駅北口店(ノムラボ)の管理栄養士・千田さんに聞きました。全3回でお届けする「栄養応援アイスのはなし」。1回目は、このアイスが誰のためにあるのか、というお話です。

▲チチヤスのキャラクター「チー坊」をあしらったパッケージ

甘い飲みものが、喉を通らない日に

日野市立病院前店は、その名のとおり日野市立病院の目の前にあります。お薬を受け取りに来る方の中には、さまざまなご病気の治療を続けている方がいらっしゃいます。牧さんのもとには、食事についての相談がよく寄せられるといいます。

▲日野市立病院前店の薬剤師・牧さん

牧さん:「抗がん剤の治療中の方は、吐き気止めを飲んでいても、点滴の3日後くらいに吐き気が強く出ることがあるんです。口内炎もできやすくて。栄養を補う飲みものもいろいろあるのですが、甘いものが多いんですね」

管理栄養士の千田さんも、甘さの問題は日々の相談でよく感じているといいます。

▲豊田駅北口店(ノムラボ)の管理栄養士・千田さん

千田さん:「栄養補助食品は、今は甘いものが多いんです。甘いものが苦手な方にどう提案するか。逆に、甘いものでお腹がいっぱいになってしまって、本当に必要なたんぱく質がとれない、ということもあります」

食べたいのに、食べられない。栄養をとらなければと思うほど、甘い飲みものがつらくなる。そんなときに牧さんがすすめてきたのが、冷たくて、さっぱりしたアイスでした。

牧さん:「『アイスはどうですか』とおすすめすると、『ちょっと食べられたよ』という声を聞くことがあります」

飲むタイプの栄養補助食品は、味の種類こそ多いものの、続けるうちに飽きてしまう方もいるのだそう。そうした方から「これは食べやすかった」と言ってもらえたことが、牧さんの心に残っているといいます。

薬局でしか買えないアイス

ノムラ薬局は、関東で最初にこのアイスを扱いはじめた薬局です。話を初めて聞いたときのことを、牧さんはこう振り返ります。

牧さん:「まず思ったのは、薬局でしか買えないアイスがあるんだ、ということでした。チチヤスさんなら美味しいだろう、という信頼感もありましたね。それに、飲みものではなく固形で、しかも溶けにくい。それがすごいなと」

このアイスを開発したのは、ティーエスアルフレッサの管理栄養士。「食べるのが楽しみになるような栄養補助食品を」という思いから生まれたものだそうです。千田さんは、今回の取材を機に、改めて管理栄養士の視点から商品の特徴を見つめなおしたそうです。

千田さん:「以前から商品は知っていましたが、今回改めて試食させてもらったんです。そうしたら、さっぱりしていて食べやすいし、時間を置いても液状にならないので、幅広い食べ方の提案ができることに気づきました。それこそ、『冬にこたつでゆっくり食べるのにもいいかも』って」

味は、チチヤスらしい定番のヨーグルト味と、新しく加わった抹茶味の2種類。抹茶味については、牧さんが展示会で直接たずねたことがあるのだとか。

牧さん:「どうして抹茶なんですか、と聞いたんです。インバウンドや高齢の方向けかなと思っていたら、チチヤスさんの親会社が伊藤園さんで、お茶の味が得意だから、と。ほかの抹茶アイスよりもやわらかい味わいで、どなたでも食べやすいと思います」

▲ヨーグルト味と抹茶味。それぞれのプロが手がける、どなたでも食べやすいやわらかな味わい

必要な人に、手渡すもの

栄養応援アイスは、1個270円。スーパーやコンビニに並ぶアイスと比べると、決して安くはありません。牧さんは、そこも隠さずに話してくれました。

▲「量だけ見ると小ぶりですが、栄養が詰まっています」「必要な人に届けたい」と語る、牧さん

牧さん:「正直に言うと、270円でこの量なので、量だけで比べると高く感じると思います。成分がしっかり入っている分、どうしてもお値段がするんです。だからこそ、本当に栄養をとってほしい方、食べられなくて困っている方に『これはおすすめです』とお渡ししたい。薬局に置く意味は、そこにあると思っています」

日野市立病院前店では、処方せんのお薬をお渡しするときに、必要だと感じた方にだけ、手づくりのチラシを添えて声をかけているそうです。

いろいろな現場で栄養のサポートをしてきた千田さんは、話を聞けば「こういうことでお困りかな」と、ある程度わかるのだそう。そのうえで、店頭にある商品を、その人の困りごとにつなげて提案しています。

▲以前は病院で管理栄養士を務めた千田さん。医療現場での経験から、一人ひとりの困りごとに寄り添っている

千田さん:「毎日の食事を全部つくるのは、どうしても大変じゃないですか。だから、こういう補助食品をプラスのサポートとして使ったらどうですか、とご提案しています」

たくさん並べて、たくさん売るのではなく、ひとりひとりの体の状態や暮らしを知っている薬局で、話をしながら手渡す。このアイスがスーパーやドラッグストアではなく、薬局に置かれている理由は、きっとそこにあります。

次回は、このアイスを暮らしの中でどう楽しむか。溶けにくさを生かした食べ方や冬の楽しみ方、ちょっとしたアレンジについて、ふたりに聞きます。


ノムラ薬局 取り扱い店舗

※処方せんをお持ちでなくても、1個からお買い求めいただけます


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